



写楽《大谷鬼次の奴江戸兵衛》
サイズ:S (23-25cm)
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写楽《大谷鬼次の奴江戸兵衛》
たった10ヵ月で消えた、正体不明の天才がいた。
1794年5月、突然現れた絵師がいました。デビュー作として一挙28枚の役者絵を発表し、約140点の作品を残して——わずか10ヵ月で忽然と姿を消した。東洲斎写楽。浮世絵史上最大の謎の絵師です。
この一枚は、歌舞伎の悪役・奴江戸兵衛が金を奪おうと襲いかかる瞬間を捉えた大首絵。大きな顔に対して不釣り合いに小さく描かれた手が、懐からぬっと突き出す。役者を美化せず、大胆なデフォルメで個性を描き出す画風は当時賛否を呼び、「あまりに真を描かんとて、長く世に行われず」と記録されています。背景の黒雲母摺(墨に鉱物性の雲母を混ぜた技法)が、人物を闇の中から浮かび上がらせます。
正体は今も確定していませんが、最有力説は阿波藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛。1910年にドイツの心理学者ユリウス・クルトの著書で世界的に再評価されました。
あなたの足元に
歌舞伎の「見得」の瞬間を足元に。写楽の正体という230年越しの謎は、それだけで会話のネタになります。江戸のドラマティックな表現をもう一足なら、相馬の古内裏。同じ版元・蔦屋重三郎が手がけたビードロを吹く女も、意外なつながりがあります。

